和歌と俳句

小林一茶

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横乗の馬のつづくや夕がすみ

初午に無官の狐鳴にけり

陽炎や手に下駄はいて善光寺

御仏や寝てござつても花と銭

茶屋村の一夜に出来し花の山


手のごひで引かついだるわかな

が来たやうすなりたばこ盆

書賃のみかんみいみい吉書哉

北国や家に雪なきお正月

春立や二軒つなぎの片住居

春風や侍二人犬の共

老ぬれば日の長いにも泪かな

曲水やどたり寝ころぶ其角組

先操に花咲山や一日づつ

青天にとつぱづれ也汐干がた


ことしから丸儲ぞよ娑婆遊び

どぶ板や火かげはらはら春の雪

鳴猫に赤ん目をして手まり

最う一度せめて目を明け雑煮膳

陽炎や目につきまとふわらひ顔

大寒と云顔もあり雛たち

田楽のみそにくつつく

見よや親子三人寝てくらす