和歌と俳句

小林一茶

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藪入や泪先立人の親

街並や雪とかすにも銭がいる

笠でするさらばさらばや薄がすみ

うかれきて鶏追まくる男猫哉

寝て起て大欠伸して猫の恋

春風や犬の寝聳るわたし舟

春風や逢坂越る女講

がかやおくに一組わらじ客


かつしかや川むかふから御慶いふ

つく羽を犬が咥へて参りけり

どんど焼どんどと雪の降りにけり

小庇に薪並おく雪解

温石のさめぬうち也わかなつみ

花を折拍子にとれししやくり哉

加賀どのの御先をついと

山の湯やだぶりだぶりと日の長き

梅どこか二月の雪の二三尺

春風やからりとかはく流し元

傘さして箱根越也春の雨

人に花大からくりのうき世哉

山焼や夜はうつくしきしなの川

山焼の明りに下る夜舟哉

開帳に逢ふや雀もおや子連

出る月や壬生狂言の指の先