2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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   番外編  名古屋 小林聖明  東京 太田浩史 松島潤平 

 山崎泰寛さん編   8月06日 pm10時〜 川勝家居間にて 

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 その09  

 (編集のことなど

山崎:だけど、許せないんだけど。
佐藤:それは作品が臭くなるものね。実際はでも 良い映画も良い建築もだけど、みなそうじゃないですか。結局批評になっているんじゃないですか、既存の何かに対して。
山崎うん、それは
佐藤:だから新しくなっていくわけであるから。

山崎作ったものが批評的は価値を持つというのはあると思うんですけど、批評されるために、何か作っているのありえないでしょう。そういうものは恥ずかしいから。それ別に建築に事だけじゃないんだけど。
佐藤:そういう姿勢のあらゆるものが好きだて感じだね
山崎うん

佐藤:そういう構えの作家なり作品なりが好きなのか、
山崎:だからそうやって面白がってやっていてって感じですかね。編集の仕事は

佐藤:編集の仕事とか建築ジャーナリズムの仕事も面白いと思いますけどね。俺は建築を設計してたので、当事者そのものですから、資格がないんだよ、で建築ジャーナリズムのことを考えて活動してない。そちらの活動が盛んになることは実は大切なことなんだけど。

山崎:だた何か建築の話しっていうのが、どんなに突き詰めてやっても一般性って言うんですかね、を持つのって凄いむずかしいな〜と思ってて。最近あの〜雑誌で鉄道の特集があったんですよ。よくありますけど。それで見てたら鉄道ジャーナルっていう雑誌が出てて。僕も何か鉄道模型面白いって一瞬思ったときに。鉄道ジャーナルってみたな〜と思っていたんだけど。鉄道ジャーナルって凄いながくって。読者もたぶん沢山いてって思うんだけども。なんか建築の話しって、鉄道ってみんなの生活を凄く支えている大事なインフラだと思うんですけど。それについてのジャーナリズムと何かこう建築みたいにやはりみんなの生活を支えるってものでの、あるジャーナリズムって、同じ世間から見て同じような、何でだろうかな〜と思って。

佐藤:ちがうよね
山崎:違うけど国土交通省もさ、半分ずつみたいにあるじゃないですか。ふふふふだから建築の話を一般化させようと思うのって、それぐらいむずかしい事なんじゃないかって
佐藤:それは昨日も、満田さんが時間が空いて面会出来たんだけど、、そんな話になったんだけどもね。私有物限界があるんだって話になって、電車はだれも私有してないし。あいた席に順繰りに座ったり使用する。私有物になってしまった建築って持ち主が居なくなくなったらそこに誰か住むっていうのは、30年とか50年とかそうとう永い時間がいる。死んでいなくなるとか、夜逃げして居なくなるとか、そういう異常な時に持ち主や使用者が交代する。時間ぐーっと圧縮して見れば電車の席のような気分になるけども。非常に時間が掛かるじゃないですか。

山崎:入れ替わるに、まあそうか。
佐藤:家成さんたちの手法のように、無理矢理意 図的に時を圧縮したようにしてやれば、住み手も作り手も、ごちゃ混ぜになったような状況の建築手法はありなんだけども。電車ジャーナリズムのようになるためには、個人の所有物という不動産に対する固定した考え方を取っ払わないと出来にくいと思っているよ。お前の家は俺の家だとか、俺の家もお前の家だからと言い放って 俺は泊まり歩いているんだけども。

満田さんは建築の強度を保障するっていうかね、構造的な問題から構造知識や技術の共有化っていうことを考えているんですけども。そういうことはよく分かったんですけど。、ただ極一部の人はそういうことは根幹的な問題として在るんだがね。で、建築ジャーナリズムが大勢の他者にとって役立つジャーナリズムならなきゃいけないだけども、成らない。現在の大方の建築情報は一般のジャーナリズムの価値と使命に則ったものはほとんど無い、あっても少ないと思うけども。そいう方向に進まないってことがあって、どっから手を付ける?満田さんみたいになって 別れた。

まずは構造計算のような仕事は準公務員的な存在の人が税で雇われて行うという案も出た。デザイナーは別々私的活動で競ってもらったべきだと思うんだけども、構造体・クタイ強度に関わる安全の部分は国で保証するようにしてもいいのではないかとね。この建築は免震でいこうとか、制震で、とか構造家がみんなで考えて。選んだ専門構造家の人が税の下で行って、地震潰れたらまたみんなで建て替えるみたいなかたちにしてあるといいわけだけども。実践するってとても気の長い話になっていき、色んな段階を経なきゃいけないじゃないですか。

本当に分かったなら 明日からロビー活動しないと実現できない。考えはつくけど誰やるんだと。満田さんは建築に対する愛がつよいので、そういう人も居るんだな〜と思いまして、色々話した

山崎:なんかこう、昔言ったことがあると思うんですけど。本人に言ったことある気がするんですけど。ある種のロマンチストっていうか。なんか凄くロマンチックな感じがして。

佐藤:その愛は どっから来ているのって聞いたんだけど
山崎;それどっから来ているのって、何かこうどうなんですかね。凄く因果関係で説明していいのか?とか。それで答えられた内容が答えになってないんじゃないかと僕は思いますけどね。

佐藤:じゃーもっと良い方法を山崎さんに教えてもらって、何て質問したらいいでしょうかね。
山崎;何かね、よく分からないけど、何回もやるとか。あるじゃないですか。5年後やるとか。それでいいと思うんですけど。あとは、それでいいと思うというか、それが面白い処だと思うんですけど。あとは 
佐藤:空約束だけどね、本当に出来るかどうかは分からない

山崎:それはそうですね。5年前って、ぼく今自分の5年前から今の自分後って、全然想像出来ないし。

佐藤:
20年ぐらいやると大きな流れが分かると思うんだよね。 40年ちょいケンチクやって来て思うのは前半20年と後半20年では大きく変わっている。冷戦の壁が崩壊して丁度20年ぐらいでしょう。去年とうとう独り勝ちだった資本主義は経済危機で破裂したし。明らかに違う世界に入ったじゃないですか、20年経って。社会変化の違い20年経つと分かりやすくなるじゃないですか。20年ぐらいの長さって大切だと思うんだよ。 明治維新があって20数年たって帝国憲法が出来たりするって、何かが出来るまでに20年ぐらいの時間が掛かっているんですよ。キュッキュって変わるわけではないし。行きつ戻りつ何かアメーバー霜降り肉状態に変わっていく。 自分(個人)の人生もそうだろうけど、20年前と今とでは激変している。後半部のこの10年はインターネットと関わったから激変した。変化のその様子がネット検索が登場して さらに分かりやすくなった。ブログも沢山出来て、my日記も読んでいる人も多かったし
山崎:読んでいる人に会いに行っているんでしょう
佐藤:想定外。
山崎:う〜そうだけど。会う人っていうのは結局読んでいる人。
佐藤:おれは そういう気は無い
山崎:気は無くっても。そういう目も

佐藤:路上でインタビュー申し込んでも成り立たないじゃないですか
山崎:う〜ん
佐藤:知り合いを伝に紹介してもらうからつながりがあるように見えるのかもしれない。大方建築関係者になるから、建築系の世界って凄く狭いんでみんな知っているしね。そこらはしょうがないですよね。山崎さんが言われたように読者狙って会っているんでしょうと、そういう傾向になるのは、そんなことしかなくなる
山崎:いや狙って行っているんじゃなくって。行っている人が見てるっていうのは。凄く自然だっていうことが言いたいんですけど。つまり、自然、とくにこれで会う人がね、60才の人に会う人じゃなくって、30才とか40才の人に会うわけだから。みんな、みんなって言うか、ちょっと気にしてたら見ますよね

佐藤:検索キーワードとかで引っかかるんだろうしね。インターネット使っているからって30才前後を選んで会っているわけじゃないんだけど。30前後の人ってネットほとんど使って生活しているから。ネット見てない奴に会ったことない。そんな奴が日本に居るのか?
山崎:いるかもしんない
佐藤:わからないね国内の30才前後でね。居たら面白いな〜と思って。昨日インタビューした浅見さんキャド使わないで仕事していた。10年間その方法で京都で建築の設計して暮らしてて。突然、電話掛かってきてね、会う予定に無かった、知らなかった人なんだけど。「私インタビュー受けたい」って「いくいく」となって、一度だけ会ってたった3時間駆け足移動しながら、喋っただけなんだけど。お互いにまったく知らないかったよ。

山崎:インタビューって結構面白い形式だと思うんですけど。3人とかね。例えば僕と、誰か居て。でこう、その2人の話に割って入るとか。そうするとまた違う話が出てきたりするでしょう。それ、二人に拘ってるんですか、二人であるってことに。

佐藤:一人で会いに行くことにしている、今日は川勝さんの家なので、写真撮ってもらっているけど。2人に拘ってますよ
山崎:なんでですかね。

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