2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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   番外編  名古屋 小林聖明  東京 太田浩史 松島潤平 

 山崎泰寛さん編   8月06日 pm10時〜 川勝家居間にて 

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 その11  

日々の生活

山崎:だから朝起きて保育園に子供を送って。電車乗って、
佐藤:どこへ行っているの?

山崎北浜って
佐藤:大阪じゃないですか!
山崎:そうそう。いいんですよ、出町柳から始発なんですけど。乗りっぱなしで。ほぼ1時間ぐらいなんですけど。
佐藤:特急でね

山崎:特急で。なんて言うの前向いて座れるしね。
佐藤:逆コースなのかな
山崎:いやいやメチャメチャ混みますけどね最後。みんな通勤するから。だけど座っているからね、最初から。

佐藤:山崎さんと喋る機会が無かったからね。顔は知っているけどね。どうですか僕の印象?

山崎
:う〜ん。
佐藤:僕を紹介してください。
山崎:うふふふふ。何か目が子犬みたいですよね。
佐藤:子犬ですか、ポチと呼んでください。
山崎:うははははは、いやいや、目が何て言うか。クリクリしてますよね。分かんないけど。

佐藤:目が犬だと、よし明日それで自己紹介しようふふふ。と言われてますと。
山崎:う〜ん。設計 最近 特にしている訳でもないのに、やっぱり建築の話をしたいみたいな。まあ、モチベーションと、何て言うか内容みたいなものが 何かどんなふうになっているのかな〜っていうのが、興味深くって。それは僕自身がけっこう嫌な時期を過ごして、奥さんとかね、凄く助けられたんですけど。そういう時期を過ごしつつも何となく抜けられなくって。抜けられないっていうか、うん。 抜けられなくって。で、う〜ん。ランドアバウトみたいなよく分からない活動をやっていて。だからはっきり言っちゃうと、建築に連なる仕事をずーっと前から、やっているわけですよね、これって。で、そういうふうに見てくれる、見る人も居るし。そういう何か分からないままにね、居ると 建築の事考えてる訳なんですけど。だから佐藤さん設計をしないのに、建築の事を考えているっていうのが、けっこうう〜ん面白いっていうか。あと年齢が分からないっていうのが良いと思いますね。年齢不詳っていうのは、

佐藤:どういう事 俺58才だよ
山崎:うんそれは書いてあったから、分かるんですけど。でも僕今33なんですけど。33才らしさとか、58才らしさとかそういうのとは関係ないっていう

佐藤:関係ない ふふふ、今日も古山正雄先生に会って怒られたんだけどさ、何ちゅう服装きてんねん、これは!と 。つべこべ言わずに明日の俺の講演に来てよ、そのかわり4万円もってこないと入れない、電車賃要るんだから。来るかどうか分からないけど。インタビュー活動ってこういうことだから、適当な理由付けて、交通費くれれば京都の人達インタビューして帰るって。

山崎:電車賃って公平だと思いません。何かこう、国会議員は免除されているけど。政治活動について。でも何かみんな公平に掛かりますよね。
佐藤:あの人とやりとりしていると楽しいね、漫才になるけど

山崎:へーえ僕お会いしたことない
佐藤:副学長とか言ってたよ
山崎:え!
佐藤:あんたそんなに偉くなったの?と、インタビューしているのでそのまま文字にするって言っても止まらない。おとぼけオジサンでさ。本当に困った虎キチ・オジサンだよ。ふふふふ

山崎:昔アーキフォーラムが大阪、今けっこう面白いんですけど。アーキフォーラムが面白いのって。大阪のワイドショーみたいなもので。ふふふ 何かこう、東京の人がね、東京だと何か言えませんみたいな事が、一応なんか遠いし、いいかみたいな。 何かネットが もし自分の、ネットってものが無かったらどういうふうに成っていたと

佐藤:
俺、俺の予想?
山崎:自分自身に対して

佐藤:同じくやっていたと思うよ。ただネット出来て人間関係が 凄く広がったというか、人にあって情報交換の効率良くなったですよ。大阪の建築家の人達とは80年代末から、今とあんまり変わらない交流があるんだし。他の地域に行くとグタグタ説明しなくって済むもんネット見ておいてもらえば。 これこれこういう事をやっているんだなんて説明する必要が無くなったもんね。ネット無い昔は大変だったよ、「君ってなに?」一々説明してから話が始まるんだけど、そこまで話が行くまでに疲れてしまう。 ネットが出来て本当に、初対面の人と話合いしても直ぐ奥に行ける話ができる、するのが本当に楽珍になりましたよね〜。 ネットなんか出来なくっても各地の人と交流してたと思いますけど。今よりずーっと大変で 数も少なかったろうな〜と想います。ただそれだけですね。

色んな人に会ってずーっと熱く語ってたと思うんですよ。いや面白いよ〜ネットは。要するに無くても ウロウロしてただろうね。ネット出来たお陰でウロウロ面積が凄く広がっただけで。ウロウロ回数多くなってますよ。

福島だと喋る人居ないですよ今でも静かでいいんですよ。話相手早く死んじゃって 90年頃から本当に話し合い手 少なくなっちゃって ほぼ居なかったんだよね。 80年末から大阪に来ていたし。元々就職したのが西宮の施工会社だから。19才の時から関西に来てて、関西に暮らそうと思って建築の実社会に入ったからね。だから大島哲蔵さんだとか、古山正雄さんだとか、渡辺豊和さんだんだとか、新田正樹さんだとかもう20年ぐらい交流していたわけだけども。 昔も今も 元々関西って快適なんだもん。

山崎:
へえ〜
佐藤:俺は関西は快適だと思うな、いいと思うよ
山崎:何でですか?

佐藤:大都会なのにパンツ一丁で歩いててもそれほど問題なさそうだもん。
山崎:うはははははは
佐藤:何 言ってもいいし、東京でやると逮捕されそうだ、みたいなことが無い。食いもの美味い安いしね。生活と議論っていうのが混在してていいんだよね。 ここは議論ね、ここは生活ね区切りがないように感じるんです、ステテコで議論漫談の街権力にこびないネタにしちゃう、それが凄く好きなんですよね。

山崎:それは良いですよね。なにか僕も本当は今日自分の家に来てもらって、何かこう話してもいいかな〜と、ちょっと時間が時間なので(pm10開始〜am3時まで)
佐藤:そうだよね 4人目だから今日は、遅すぎる。また何時か出来るしね

山崎:またそのうちね。
佐藤:今回は外で何回かやりましたけど。岩崎さんと言う人と浅見さん川勝さんと 外でインタビューしましたよ。

山崎:鴨川ってでも暑かったでしょう
佐藤:暑いし、セミは鳴くしさ〜草刈りしている轟音でさ、バリバリバリバリー、バリバリバリバリーって草刈り機、ごちゃ混ぜで騒音並、暑いなんてもんじゃない。今日は川勝さんと大学の校内広場で。そしたら見付かっちゃったと言うか古山正雄先生が通過したんで 捕獲したって言うか。あんまりお爺さんになっていたんで、俺は古山先生だと一寸目では分からなかった。ちょとしゃべり出すと古山節が炸裂して〜。やっぱ外でやると、想定外の色んな事が起きて、シナリオ通りに行かないのがいいね。山崎さんのご自宅に行くと息子さんが泣いたりわめいたりね、色々言って絡まって来るじゃないですかたぶん、 それが良いんですよ。、その方が良いと思うんですよ。柳沢さんの家に行ったら 赤ちゃんが泣くわけですよね。ガラガラコロコロ押しながら、来て、二人で喋っている処に来てわーわーと泣くわけですよ。それがまた良いんです。

山崎:柳沢さんち、眺めも良いし。
佐藤:柳沢さんも奥さんも子供泣いても恐縮しないし。子供だけが違和感感じて泣くははははははそいうの そのまま記録しちゃうからね。それが良いと思うんだよね、そういう子供がぎゃーぎゃー騒いだり泣いたり。森田さんちは夏休みの工作作っててコツコツ工作音が ずーっと鳴っている。電話掛かってきてり、して中断したり、そのまま 文字に起こして記録にする。 建築の話ししているときに 、そういう生活している風景が割り込んで来るっていうのが、記録としては大切だと思うんですよね。と俺は思っているわけですよね。面白んだもん実際に。中断や空白の後話が飛んだりするのも 面白い

文字起こしすると、追体験的にそれが理解出来る、何度もその場を再現するかのように読むことも出来るんだよね。文字起こしするのが大変だけど。1週間かければ2,3時間起こせるわけじゃない。その後 何十年も楽しめるんだもん。何度も何度も楽しめるものって少ないと思って。


 インタビューって楽しい 

山崎:なんかインタビュー、(本)1995年以降の時に。何かそういう気持ちで書いたんですけど。インタビューって日付が付くじゃないですか。日付が付くとね、その時の言葉自体はそこで一旦パッケージされるけども。インタビューした方もされた方も、その後ずーっと生きているから。何ていうか、ずれが。ズレっていうか、ちょっとした差異というか、それが広がったり縮まったりしながら、ある時点とその時の距離みたいなの計りながらやれるでしょう。そういうふうに考えられるのが、インタビューの凄く良いところで。常にアクチャルなんですよね。

佐藤:アクチャルで今そこに居たようにって言う人いるけど。インタビューをやっている俺としてはもう一つ面白いと思うのは、今だったらこういうふうに聞き返さないよな〜とか。
山崎:そうそう

佐藤:そういうふうに読めるわけですよ。次またこういうふうにインタビューしようと。なんで 俺こんなこと聞き返したのかな〜っていうこともあり。 、互いの感情を記録しているわけですよね
山崎:僕は今アクチャルって言ったのはその時のパッケージがアクチャルなんじゃなくって、それを読むときの読む人が

佐藤:両方のね
山崎:その時の その時で終わっていると思うんですよね、だからまあミイラーって言うか。
佐藤:ふふふふ
山崎:だんだんこう〜油が抜けていくっていうか。ふふふ 感じがあると思うんですけど。だけど見る方 読む方っていうのは、読む人は常に生きていてそことの距離を測っている

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