和歌と俳句

天の川

水学も乗物かさんあまの川 芭蕉

荒海や佐渡によこたふ天河 芭蕉

天の川色絵の扇ながさまじ 杉風

秋もはや蚊屋に筋かふ天の川 許六

牛牽て恋草かりや天の川 也有

菊川に公家衆泊けり天の川 蕪村

江にそふて流る ゝ影や銀河 暁台

あまざかる鄙を川下天河 召波

月入て闇にもなさず銀河 太祇

暁の簗に落けり天の川 青蘿

天の川野末の露を見にゆかむ 白雄

天の河星より上に見ゆるかな 白雄

ひとりなは我星ならん天川 一茶

木曾山に流入けり天の川 一茶

ぼんの凹から冷しけり天の川 一茶