子規
水鳥のうきねのとけき春の日に櫻ちる也しのわつの池
子規
むれあそぶ足の下より氷るらん水鳥さわぐ不忍のいけ
子規
忍ばずの池のほとりにうちあぐる花火散るなり夜桜の上に
子規
不忍に涼みしをればほろほろと蓮の花散る秋の初風
弁天をとりまく柳桜かな 子規
水鳥の中にうきけり天女堂 子規
不忍に朝日かがやく氷かな 子規
不忍や年の夜をある根津の闇 万太郎
不忍や盂蘭盆すぎの雲の峰 万太郎
牧水
蓮ひらくしらじら明けに不忍の池にまひ降るる白鷺のむれ
青芦のさわぎて晩鴉帰るなり 青邨
ネオンの灯青真菰より立ちのぼる 青邨
蓮の葉にかくれんとする灯涼し 青邨
蓮の葉にかくれんとする灯涼し 青邨
遠足も今は駆足池の端 虚子