和歌と俳句

榎本其角

くもりしがふらで彼岸の夕日影

麦飯や母にたかせて仏生会

人の世やのどかなる日の寺林

川上は柳か梅か百千鳥

人うとし雉子をとがむる犬の声

鳥雲に餌さし独の行へ哉

雀子やあかり障子の笹の影

津国の何五両せん櫻鯛

あさり貝むかしの劒うらさびぬ

われからと雀はすずめからす貝

石一つ清き渚やむき蜆

夕日影町半にとぶ胡蝶

大仏膝うづむらん花の雪

饅頭で人をたづねよ山ざくら

海棠の花のうつつや朧月

うすら氷やはつかに咲る芹の花

松島や嶋かすむとも此序



宗鑑 貞徳 季吟 宗因 来山 言水 才麿 鬼貫 芭蕉 素堂 嵐雪 去来 丈草 凡兆 史邦 杉風 荷兮 曾良 路通 越人 土芳 野坡 支考 許六 浪化 惟然 北枝 涼菟 千代女 也有 蕪村 召波 暁台 白雄 太祇 几董 青蘿 一茶