超臨界 WEB セミナーのご案内  2022年8月24日(水曜) 13時30分 ~ 16時30分   [ ZOOM オンラインセミナー ]

 「食材・生体適合材から太陽電池・半導体分野などでの高機能素材の創出手段 」と称して、オンラインセミナー(有料)を開催します。
  ご興味のある方は、講師割引を送付しますので、こちらのお問合せ よりご連絡ください。
 タイトル:超臨界二酸化炭素(CO₂)と工業的利用 ~基礎から適用技術の実際まで~ 何ができ、何が必要か?
 ポイント:スポーツフットウェアの世界的企業ナイキ社NIKEが、”製造革命”:「アスリートと地球環境の両方に貢献する」ためと称し、自然溶媒の超臨界二酸化炭素(CO₂)による新規染色技術 “ColorDry” を台湾で実用化展開したと発表し、アディタス社、イケア社も展開しています。
 新規高機能素材の創出を目的とした研究開発が、食品・医薬品・生体適合性分野、導電性付与・太陽電池・半導体なども含め樹脂・無機物・金属などの幅広い産業素材分野を対象に行われています。自然溶媒で環境に優しいユニークな超臨界CO₂流体の基礎特性と特異性を紹介し、海外で進んでいる実用化事例も含め、利用・適用分野を俯瞰します。神戸製鋼グループでの25年以上のプロセス開発・実用化開発での蓄積から、具体的な自社開発・適用事例を示し、実践経験に基づいた工業的利用時のプロセス開発の実際とポイントを紹介すると共に、新しい高機能素材創出のシーズ・ヒントを紹介します。
 ホームページで紹介している内容も含め、約三千倍のスケールアップ設計・プロセス実証・商業化の経験を踏まえ、実用化・工業化するために必要な構成技術、チェック項目に言及し、超臨界CO₂で何ができるか、何が必要かを紹介します。
受講対象者: ・高機能素材創出のための新規技術を探している方(食材、高分子材、化成品、無機材 他)     こちらを参照下さい
・新たな機能・付加価値を付与する技術を探している方(生体適合、導電、ホール材、コンポジット 他)
・環境負荷低減、脱有機溶媒化を検討している方(NIKE社推進の無水染色、皮革なめし 他)
・超臨界二酸化炭素とは何か、何ができるのか知りたい方 (自然界に多量に存在するユニークな溶媒)
・超臨界二酸化炭素の研究・開発を検討・推進している方(「想定外」でないプロセス構築 他)

超臨界流体状態図

図1. 超臨界流体の相図

環境に優しい超臨界流体の
歴史

物質は、その固有の臨界点(気体と液体が共存できる限界の温度・圧力)を超えた条件におかれたとき“超臨界流体”となり、その物質が気体・液体の状態のときとは異なるユニークな性質を示します。そのユニークな超臨界流体の歴史は古く、1822年にその存在が発見されています。

世界国内 事 柄
1822年・超臨界流体の発見 (フランス C.C.de LaTourにより存在が発見)
1978年コーヒー豆写真 ・コーヒー豆からの超臨界CO₂脱カフェイン (Bremen 独) ホップ写真
1982年・ビール用超臨界CO₂ホップ抽出 (独)
1984年超臨界CO₂香料抽出 (日本初、富士フレーバー:30MPa,100℃,200Liter抽出容器,400kg-CO₂/Hr)⇒ 図2参照
1985年・n-ブテンの水和反応 (出光石油化学)
通産省超臨界CO₂アルコール濃縮プロジェクト開始~1994年、千代田化工建設 / 神戸製鋼他参画⇒ 図3参照
1987年・化学工学会に「超臨界流体高度利用研究会」 発足
1988年・第一回SCF国際会議 International Symposium on Supercritical Fluids (ISSF)
 第一回「超臨界流体利用環境負荷低減技術研究開発」(中間評価)分科会 資料7,平成14年4月25日他より, http://cat-vnet.tv/img/movie/columbus/008_01/info_04.pdf
1997年超臨界CO₂玄米処理プラント稼働 (台湾:5.8m³抽出器 x 3基 x 32.5MPa)⇒ 図4参照 玄米写真
・第四回SCF国際会議 @ 仙台国際会議場  ISSF
1998年世界初超臨界水ケミカルリサイクル商業プラント稼働 (ポリウレタン原料固体廃棄物:TDI残渣)⇒ 図5参照
超臨界水酸化(SCOW)で、半導体製造廃液処理プラントが稼働 (千葉県)
2000年超臨界CO₂木材含浸プラント稼働 (デンマーク:17m³含浸容器 x 3基) ⇒ 図6参照
超臨界CO₂染色研究 地域コンソーシアム (NEDO/岡山県工技センター他) ⇒ 図7参照
2001年・メラニン合成残渣からの超臨界水ケミカルリサイクルプラントが稼働 (韓国Namhae Chemical社)
2002年超臨界水酸化(SCOW)で、爆薬(DNT/MNT)製造工程の廃液処理プラントが稼働 (韓国Namhae Chemical社)
超臨界CO₂電気めっき研究 (超臨界ナノプレーティングSNP) (東京農工大)⇒ 図8参照
超臨界CO₂ドライクリーニング装置開発 (経産省委託事業の「地域新生コンソーシアム研究開発事業」)⇒ 図9参照
2003年超臨界CO₂えごま油抽出プラント 稼働 (韓国:2.6m³ x 2基 x 55MPa)
2004年超臨界CO₂ワインコルク精製プラント稼働 (フランス:8.5m³ x 3基)
超臨界CO₂染色研究 経産省/繊維課(約5.7億円) (福井大学他) ~ 2007年
2006年・第八回SCF国際会議 @ 京都国際会議場、ISSF
超臨界CO₂超高圧抽出装置 (UHDE社製:2Liter, 250MPa, 120℃) (2007年スペイン.セゴビア学会にて発表)
2007年 超臨界CO₂塗装システム開発 (NEDO/産総研/加美電子工業他)∝ユニカーブプロセス(1996実用化)
2008年 超臨界CO₂吸着剤再生プロセスの実証試験と稼働  (NEDO/ダイダン他)⇒ 図10参照
超臨界CO₂SiO2成膜 (東大3DBEANセンター)
2009年 超臨界CO₂金属めっき繊維 (NEDO/東レ・デュポン他)
2010年超臨界CO₂ワインコルク精製プラント稼働 (スペイン:9m³ x 3基)⇒ 図11参照
2011年超臨界水連続式水熱合成によるナノ粒子LiFePO₄製造100ton/年プラント稼働 (韓国:Hanwha Chemicals)
2012年超臨界CO₂染色プラント稼働 (台湾:製作DeyCoo社)⇒ 図12参照
2015年超臨界CO₂ワインコルク精製プラント稼働 (フランス:20m³ x 3基)
2017年超臨界CO₂高圧ハーブ類・種子抽出装置稼働 (マレーシア:10 Liter x 2基、100MPa)⇒ 図13参照
超臨界CO₂脱カフェインブラント 国内初稼働 @三重県桑名市

          注記:★印は、経産省、文科省他のナショプロとして実施されたものです。


世界の抽出基数動向

図2. 世界地域別の大型抽出基数動向図

超臨界玄米処理

図4. 超臨界CO₂玄米処理プラント @ 台湾

超臨界エタノール精製

図3. 超臨界CO₂粗留エタノール精製パイロットブラント 

超臨界水ケミカルリサイクルプラント

図5. 超臨界水ケミカルリサイクルプラント

デンマーク木材含浸プラント

図6. 木材含浸プラント @ デンマーク

ナショプロ染色装置

図7. ナショプロ超臨界CO₂染色 @ 岡山県

ドライクリーニング装置

図9. 超臨界CO₂ドライクリーニング装置

ナノプレーティング装置

図8. ナショプロ超臨界CO₂電気めっき

DyCooのWEB

図10. 超臨界CO₂吸着剤再生ブラント

DyCooのWEB

図12. 世界初の超臨界CO₂染色実用化プラント

NATex コルク栓精製

図11. 世界初のワインコルク精製プラント

NATex 100MPa装置

図13. 100MPa装置