和歌と俳句

鳥辺山

京都市東山区東音羽町。音羽山・阿弥陀ヶ峰の西麓一帯。

好忠
鳥部山ひこふる原の萩見ると秋はしがなきたはれをぞする

千載集・哀傷歌 藤原成範
鳥辺山思ひやるこそかなしけれひとりや苔のしたに朽ちなん

千載集・雑歌 大江公景
鳥辺山君たづぬとも朽ちはてて苔のしたには答へざらまし

千載集・釈教 寂然法師
けぶりだにしばしたなびけ鳥辺山たちわかれにし形見とも見ん

俊成
わけきつる袖のしづくか鳥部野のなくなく返る道芝のつゆ

俊成
ゆふまぐれ霧立ちわたる鳥部山そこはかとなくものぞ悲しき

西行
鳥部野をこころの内に分けゆけばいぶきの露に袖ぞそぼつる

西行
鳥部野や鷲の高嶺の末ならんけぶりを分て出づる月影

西行
限りなくかなしかりけり鳥部山なきを送りて帰る心は

西行
なき跡を誰と知らねど鳥部山おのおのすごき塚の夕暮

西行
なき人をかぞふる秋の夜もすがらしをるる袖や鳥部野の露

定家
鳥邊山ふり行くあとをあはれとや野邊の鈴蟲つゆになくらむ

定家
鳥部山むなしきあとはかずそひて見し故郷のひとぞまれなる


其角
菊紅葉鳥辺野としもなかりけり

支考
鳥辺野は遁れずやこの浦の


一葉
うらやまし鳥部の山の夕烟きえにしのちは何事かある

子規
鳥辺野にかゝる声なり寒念仏

子規
ためしなき佛生るるけふも猶鳥部の山に烟立ちけり

晶子
鳥辺野は御親の御墓あるところ清水坂に歌はなかりき

爽雨
掃苔の谷のけむりや鳥辺山

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