和歌と俳句

北村季吟

いままいりはじめははつかだんごかな

雲のうへの白馬や七のほしあしげ

かづく綿は踏哥のせちにさりやう哉

書初や万歳の点をうち祝

歌学せば上達しめよ和哥ゑびす

薄氷をふみぬく春の日あし哉

腰をふる門のやかぶきもの

一僕とぼくぼくありく花見

地主からは木の間の花の都哉

暮れてゆく春やかすみの関やぶり

音をみみに夏断さするか子規

名乗りけり大をんじやうしほととぎす

高野山谷のほたるもひじり哉

女郎花たとへばあはの内侍かな

さびしさのをさなそだちやけさの秋

まざまざといますが如し魂祭

雁は文字おほふや霧の韻塞

うるし色ににせてぬるでの紅葉哉

おくやまはけふこえて見るいろは哉

尻もちをつきてよろこぶしはす

すすはきは年くれ竹のははき哉

年の内に踏みこむ春の日脚かな