和歌と俳句

山崎宗鑑

元朝の見るものにせん富士の山

筆ひぢてむすびし文字の吉書かな

まん丸に出れど永き春日哉

手をついて歌申上る

にがにがしいつまで嵐ふきの塔

べんけいもたつや霞の衣河

うづききてねぶとに鳴や郭公

すずしさや水に柳の影法師

月に柄をさしたらばよき団扇かな

七夕の夢の浮はしは烏鵲かな

塩がまの景よき浦に月出て

風寒し破れ障子の神無月

一年のとしとかくしてくれにけり

としくれて人ものくれぬこよひかな

かし夜着の袖をや霜にはし姫御

さむくとも日になあたりそ雪仏