和歌と俳句

蕗の薹

にがにがしいつまで嵐ふきの塔 宗鑑

うかれ出つ蕗の薹もぐ朧月 言水

蕗のとうほうけて人の詠かな 嵐雪

莟とはなれもしらずよ蕗のとう 蕪村

元船の水汲うらや蕗の薹 太祇

花店に二寸短し富貴の薹 太祇

欠盆のよし野もゆかし蕗のたう 几董

物咎ム伏見の畑や蕗の薹 几董

酒いたく呑ておかしや蕗のとう 召波

梅生てねじめに折やふきのとう 召波