西行雪とくるしみゝにしだくから崎の道行きにくきあしがらの山
西行降りつみし高根のみ雪とけにけり清瀧川の水の白波
雪とけや誠すくなき水の音 千代女
雪解や妹が炬燵に足袋かたし 蕪村
ゆきどけや深山曇を啼烏 暁台
色いろに谷のこたへる雪解かな 太祇
雪どけや巣鴨辺りのうす月夜 一茶
雪どけをはやして行や外郎売 一茶
片隅に烏かたまる雪解かな 一茶
雪とけて村一ぱいの子ども哉 一茶
小庇に薪並おく雪解哉 一茶
鍋の尻ほし並たる雪解哉 一茶
門前や子どもの作る雪げ川 一茶