家持
新しき年の初めはいや年に雪踏み平し常かくにもが
家持
降る雪を腰になづみて参ゐて来し験もあるか年の初めに
家持
天皇の御代万代にかくしこそ見し明らめめ立つ年のはに
家持
新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやけし吉事
古今集・大歌所御歌 大直毘のうた
あたらしき年の始に かくしこそ 千歳をかねてたのしきをつめ
貫之
から衣 新しくたつ 年なれば 人はかくこそ ふりまさりけれ
兼輔
あたらしき年のはじめのうれしきはふるきひとどちあへるなりけり
拾遺集・雑春 よみ人しらず
あたらしき年はくれどもいたづらにわが身のみこそふりまさりけれ
拾遺集・雑春 よみ人しらず
あたらしき年にはあれども鴬のなくねさへにはかはらざりけり
良経
あらたまの年をくもゐに迎ふとて今日もろひとに神酒たまふなり