散木に数珠かけ鳩や御忌参 言水
御忌の鐘皿割る罪や暁雲 言水
人の世やのどかなる日に寺林 其角
なには女や京を寒がる御忌詣 蕪村
御忌の鐘ひびくや谷の氷まで 蕪村
嫁入せし娘も多し御忌詣 太祇
拾ひあげて桜に数珠や御忌の場 太祇
着だふれの京を見に出よ御忌詣 几董
御忌僧一人異端者めきて鬚美事 しづの女
群集する人を木の間に御忌の寺 虚子
大いなる月の導く御忌詣り かな女
雨土の落英ふみて御忌の路 蛇笏
御忌の鉦はじめの間まちまちに 青畝