芭蕉世の夏や湖水にうかぶ波の上
芭蕉四方より花吹入てにほの波
芭蕉かくれけり師走の海のかいつぶり
芭蕉湖やあつさをおしむ雲のみね
丈草時鳥啼や湖水のさゝ濁り
丈草黒みけり沖の時雨の行くところ
去来湖の水まさりけり五月雨
惟然蜻蛉や日は入ながら鳰のうみ
暁台湖の水啼こぼす蛙かな
一茶しづかさや湖水の底の雲の峰
一茶夕雉の走り留や鳰の海
良寛にほの海照る月かげの隈なくば八つの名所一目にも見ん