万葉集東歌安達太良の嶺に伏す鹿猪のありつつも我れは至らむ寝処な去りそね
万葉集東歌陸奥の安達太良真弓はじき置きて反らしめきなば弦はかめかも
寒鳥の日を追入ぬあだゝらね 暁台
短夜の雲をさまらずあたたらね 子規
安達太良の梅雨も仕舞や甘草花 普羅
安達太良に白雲生まれ袋掛け みどり女
蜩や雲のとざせる伊達郡 楸邨
つまだちて見るふるさとは喜雨の中 楸邨
安達太郎の瑠璃襖なす焚火かな 楸邨
安達太良は夜雲被きぬ斑雪村 波郷
安達太良の大嶺は雲に露の秋 悌二郎
安達太良の雨靄迫る牧さくら 悌二郎
安達太良は北の雄嶺ぞ帰る雁悌二郎
安達太良は巨き山ぞも雪の前 悌二郎