おくのほそ道

雲巌寺

 当国雲厳寺の奥に仏頂和尚山居の跡あり

  竪横の五尺にたらぬ草の庵 むすぶもくやし雨なかりせば

と 松の炭して岩に書付侍り といつぞや聞え給ふ
その跡見んと 雲厳寺に杖を曳ば
人々すすんで共にいざなひ 若き人おほく道のほど打騒ぎて
おぼえず彼麓にいたる
山はおくあるけしきにて 谷道遥に 松 ・杉黒く 苔しただりて
卯月の天今猶寒し
十景尽る所 橋をわたつて山門に入る
 さて かの跡はいづくのほどにやと 後の山によぢ登れば
石上の小庵 岩窟にむすびかけたり
妙禅師の死関 法雲法師の石室をみるがごとし

  木啄も庵はやぶらず夏木立

と とりあへぬ一句柱に残侍し


芭蕉 素堂 其角 杉風 嵐雪 丈草 許六 去来 支考 凡兆 北枝 野坡 越人 路通 荷兮 曾良 涼菟 土芳 千代女 也有 蕪村 召波 暁台 白雄 太祇 几董 青蘿 一茶
俳句 春の季語 夏の季語 秋の季語 冬の季語 短歌 歌枕
古事記の中の和歌 懐風藻 万葉集 伊勢物語 古今集 後撰集 拾遺集 源氏物語の中の短歌 後拾遺集 金葉集 詞花集 千載集 新古今集 新勅撰集 野ざらし紀行 鹿島詣
和歌と俳句