石山の石にたばしるあられ哉 芭蕉
むき蜆石山のさくら散りにけり 蕪村
石山やのどかに出る秋の月 暁台
茂吉石山に ひとよ宿りて ふりさけにけり 比叡の山に 横たふ雲を
茂吉石山の 旅のやどりに 煤びつつ 梧竹おきなの 書きし文字ふたつ
石山のあやめの花の薄暑かな 草城
柿落花石山への道すでにしろ 草田男
石山仰ぐ白き夏日の路溜り 草田男
石山の面に夏木の枝揺る影 草田男
芭蕉の旅路森へ抜けけん巌すずし 草田男
石山裾むかしを繋ぎ花菖蒲 草田男