和歌と俳句

須磨寺

芭蕉
須磨寺やふかぬ笛きく木下やみ

召波
須磨寺のめしのけぶりや山ざくら


子規
涼しさや石燈籠の穴も海

子規
須磨寺に取りつく迄の

子規
須磨寺の門を過ぎ行く夜寒かな

碧梧桐
須磨寺や松が根に咲く曼珠沙華

須磨寺の松の木の葉の散る庭に飼ふ鹿悲し聲ひそみ鳴く 

放哉
あすは雨らしい青葉の中の堂を閉める

放哉
雨に降りつめられて暮るる外なし御堂

放哉
蚊帳の釣手を高くして僧と二人寝る