芭蕉須磨寺やふかぬ笛きく木下やみ
召波須磨寺のめしのけぶりや山ざくら
子規涼しさや石燈籠の穴も海
子規須磨寺に取りつく迄の暑哉
子規須磨寺の門を過ぎ行く夜寒かな
碧梧桐須磨寺や松が根に咲く曼珠沙華
須磨寺の松の木の葉の散る庭に飼ふ鹿悲し聲ひそみ鳴く 節
放哉あすは雨らしい青葉の中の堂を閉める
放哉雨に降りつめられて暮るる外なし御堂
放哉蚊帳の釣手を高くして僧と二人寝る