夕皃の花に心やうかりひよん 芭蕉
夕顔の白く夜の後架に帋燭とりて 芭蕉
夕がほや秋はいろいろの瓢かな 芭蕉
夕顔や酔てかほ出す窓の穴 芭蕉
夕顔に干瓢むいて遊けり 芭蕉
夕顔やあたりを見れば灰俵 杉風
しののめをしのび夕がほの夜終 千代女
ゆふ顔や大工にわたす行水場 也有
タがほや月の鏡もまたでさく 也有
ゆふ顔や挑灯つるす薬師堂 也有
夕顔の花噛む猫や余所ごころ 蕪村
夕顔や武士ひとこしの裏つづき 蕪村
夕顔や竹焼く寺の薄煙 蕪村
ゆふがほや黄に咲たるも有べかり 蕪村
ゆふがほの花立されよ夜の蝿 暁台
ゆふがほのはなをちからや木曽の奥 暁台
夕顔のまとひも足らぬ垣根かな 太祇
夕顔の花めで給へ後架神 一茶
夕顔の花に冷つく枕かな 一茶
夕顔のかのこ斑の在所かな 一茶
汁椀にぱつと夕皃明り哉 一茶
楽剃や夕皃棚の下住居 一茶