和歌と俳句

笹鳴き

笹鳴や呪文となへて子守沙弥 茅舎

笹鳴やあちこち墜つる杉の雪 草城

笹鳴や火桶にかかる女の手 草城

笹鳴の来ぬ日とてなし針仕事 淡路女

尼眠る葎をくゞり笹子鳴く かな女

笹鳴の隠密の声しきりなる 茅舎

荊棘の冠かづき笹鳴けり 茅舎

笹鳴や茨の刺の真紅 茅舎

笹鳴の眦振つて向きにけり 茅舎

笹鳴やたしなめくるる人やさし 立子

笹鳴やけふ故里にある思ひ 鳳作

笹鳴に逢ひたき人のあるにはある 鷹女

笹子鳴きこの帯留が気に入らぬ 鷹女

笹鳴や風花の澄む夕あかり 草城

笹鳴や夕影雪の上にも濃き 草城

笹鳴や炭火たのしきたなごころ 草城

笹鳴に逢ふさびしさも萱の原 楸邨

笹鳴や畦は乾きて径となる 楸邨

紫の立子帰れば笹子啼く 茅舎

笹鳴やたかし来し日は光り飛び 茅舎

笹鳴や一高の松その笹生 波郷

笹鳴の町しづかなる又よしや 波郷

笹鳴に姉より長き睫かな 楸邨

笹鳴やほとほと燃ゆる火山岩 楸邨

巌・濤どこか笹鳴してゐたり 楸邨

笹鳴や全山の馬影を曳く 楸邨

笹鳴や玻璃に頬あて吾を見る子 楸邨

笹鳴に青木ばかりの狭庭かな 風生

笹鳴や御所の御庭にそひゆけば 風生

笹鳴や鰯配給みかん配給 立子

笹鳴のたえだえにわが月日かな 楸邨


冬の日 顔見世 冬の空 初雪 初氷 寒さ 冬木立 枯木 冬枯 枯尾花 冬の山 枯野 笹鳴き みそさざい 都鳥 千鳥 冬の海 河豚 海鼠 冬ごもり 埋火 焚火 炬燵 風邪 日向ぼつこ 北風 霜夜 冬の雨 冬の月 冬至 柚湯 クリスマス 師走 年の市 煤払い 年忘れ 餅つき 歳の暮 行く年 大晦日 除夜
和歌と俳句