行く年

古今集 紀貫之
ゆく年の惜しくもあるかな ます鏡みる影さへにくれぬと思へば

俊頼
行く年も 今宵ばかりに なりにけり 果てなきものは 我が身なりけり

俊成
ゆく年を惜しめば身には積るかと思ひいれてや今日を過ぎまし

実朝
塵をだに据ゑじとや思ふ行年の跡なき庭をはらふ松風

行年の道はありけり橋あらひ 才麿

行年や親にしらがをかくしけり 越人

行年や芥流るるさくら川 蕪村

ゆく年の瀬田を廻るや金飛脚 蕪村

行年やひとり噛しる海苔の味 白雄

行年やかしらをあぐる田のひばり 青蘿

行としや馬をよければ牛の角 青蘿

ゆく年やとても難波の橋の数 青蘿

行としや空の名残を守谷迄 一茶

行年や覚一つと書附木 一茶


行年や仏ももとは凡夫なり 漱石

行く年や膝と膝とをつき合わせ 漱石

行年を家賃上げたり麹町 漱石

行年を妻炊ぎけり粟の飯 漱石

行く年や猫うづくまる膝の上 漱石

行年の往来皆乗る渡舟かな 喜舟

行年の人や嶮しき秤の目 泊雲

行年の足場にかゝり菰一枚 石鼎

行年や草枯れてゐて常の道 石鼎

ゆく年の調度の中の覆鏡 石鼎

ゆく年の忙しき中にもの思ひ 久女

行年や這入りて見たる邸鶴 青畝

行年や画債の中の金屏風 石鼎

年行くや耳掻光る硯箱 普羅

行年や庭木に伽羅を植ゑ込みて かな女

行年や一樹の柚の下を掃く 秋櫻子

逝く年や冥土の花のうつる水 蛇笏

行く年やかけながしたる芭蕉像 蛇笏

大川に煤竹流れ年はゆく 青邨

顔見世 冬の空 水鳥 初雪 初氷 寒さ 冬木立 枯木 冬枯 枯尾花 冬の山 枯野 みそさざい 都鳥 千鳥 冬の海 河豚 海鼠 冬ごもり 埋火 焚火 炬燵 風邪 日向ぼつこ 北風 冬の月 冬至 柚湯 クリスマス 師走 年の市 煤払い 年忘れ 餅つき  歳の暮 行く年 大晦日 除夜 除夜の鐘
おくのほそ道 野ざらし紀行 鹿島詣
旅行案内 お得区案内図