芭蕉芹焼やすそわの田井の初氷
太祇とする間に水にかくれつ初氷
太祇今朝は先消てみするや初氷
一茶うら口や曲げ小便もはつ氷
一茶夕やけや唐紅の初氷
一茶をさな子や文庫に仕舞ふはつ氷
石鼎かゞやかにひるすぐる日や初氷
秋櫻子初氷はりぬと雀默しゐる
茅舎散紅葉交へて離々と初氷
波郷煙突は煙弾ませ初氷
不死男初氷北斗封じて小田寝かす