和歌と俳句

羊歯 歯朶 しだ 裏白

歯朶の葉の七荷は誰を小殿ばら 言水

国栖魚に日覆ふ歯朶の折葉哉 言水

餅を夢に折むすぶ歯朶の草枕 芭蕉

芭蕉 (野ざらし紀行)
誰が聟ぞ歯朶に餅おふうしの年

歯朶添て松あらたむる宮居哉 荷兮

名こそかはれ江戸の裏白京の歯朶 子規

歯朶勝の三方置くや草の庵 虚子

神棚に見えて居るなり歯朶の先 石鼎

やまびとや採りもつ歯朶も一とたばね 蛇笏

うらじろの剪りこぼれをる山路かな 風生

歯朶はさむ戸に安らかに住ひけり かな女

お供へに歯朶のみどりのほの匂ふ 淡路女

裏山に手づから剪りて歯朶長し 風生

裏白や父が飾れば青まさり 汀女