1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

舎人娘子
大口の真神の原に降る雪はいたくな降りそ家もあらなくに

大伴旅人
沫雪のほどろほどろに降りしけば奈良の都し思ほゆるかも

若櫻部君足
天霧らし雪も降らぬかいちしろくこのいつ柴に降らまくを見む

巨勢宿奈麻呂
我がやどの冬木の上に降る雪を梅の花かとうち見つるかも

小治田東麻呂
ぬばたまの今夜の雪にいざ濡れな明けむ朝に消なば惜しけむ

忌部黒麻呂
梅の花枝にか散ると見るまでに風に乱れて雪ぞ降り来る

大伴家持
今日降りし雪に競ひて我がやどの冬木の梅は花咲きにけり

大伴坂上郎女
松蔭の浅茅の上の白雪を消たずて置かむことはかもなき

光明皇后御歌
我が背子とふたり見ませばいくばくかこの降る雪の嬉しくあらまし

他田広津娘子
真木の上に降り置ける雪のしくしくも思ほゆるかもさ夜問へ我が背

大伴家持
沫雪の庭に降りしく寒き夜を手枕まかずひとりかも寝む

古今集 貫之
雪ふれば 冬ごもりせる草も木も 春に知られぬ花ぞさきける

古今集 紀あきみね
白雪のところもわかずふりしけば いはほにもさく花とこそ見れ

古今集 是則
み吉野の山の白雪つもるらし ふるさと寒くなりまさるなり

古今集 興風
浦ちかくふりくる雪は 白浪の末のまつ山こすかとぞ見る

古今集 忠岑
み吉野の山の白雪ふみわけて入りにし人の おとづれもせぬ

古今集 忠岑
白雪のふりてつもれる山ざとは すむ人さへや思ひきゆらん

古今集 躬恒
雪ふりて人もかよはぬ道なれや あとかたもなく思ひきゆらん

古今集 是則
あさぼらけありあけの月と見るまでに 吉野のさとにふれる白雪

後撰集 よみ人しらず
しら山に雪ふりぬればあとたえて今は越路に人もかよはず

後撰集 よみ人しらず
ふるさとの雪は花とぞふりつもるながむる我も思ひきえつつ

後撰集 よみ人しらず
おしなべて雪のふれればわがやどの杉を尋ねてとふ人もなし

後撰集 よみ人しらず
ふる雪はきえてもしばしとまらなん花ももみぢも枝になきころ

拾遺集 伊勢
あしひきの山ゐにふれる白雪はすれる衣の心地こそすれ

拾遺集 貫之
夜ならば月とぞ見ましわがやどの庭しろたへにふれる白雪

拾遺集 能宣
わがやどの雪につけてぞふるさとの吉野の山は思ひやらるる

拾遺集 貫之
白雪のふりしく時はみよしのの山した風に花ぞちりける

拾遺集兼盛
人しれず春をこそまてはらふべき人なきやどにふれる白雪

千載集 経信
朝戸あけて見るぞさびしき片岡の楢の広葉に降れる白雪

定家
老いはつる谷の松が枝埋もれて雪さへいとどふりにけるかな

定家
海士小舟ややたづさはる芦の葉に心もとまる今朝のゆきかな

定家
さびしげのふかきみ山の松ばらやみねにもをにも雪はつもりて

定家
あとたえて雪もいくよかふりぬらむをののえくちしいはのかけみち

定家
いかにせむ雪さへ今朝はふりにけり笹分けし野の秋の通ひ路

定家
山深きまきの葉しのぐ雪を見てしばしはすぎむ人とはずとも

定家
ふりそめて下葉おもりし松が枝をこずゑもたへず積るしら雪

定家
ながめやる衣手さむく降る雪にゆふやみしらぬ山のはのつき

定家
駒とめて袖うちはらふかげもなしさののわたりの雪のゆふぐれ

定家
白妙にたなびく雲を吹きまぜて雪にあまぎる峯のまつかぜ

定家
庭のおもにきえずはあらねど花と見る雪は春までつぎて降らなむ

定家
下たえず梢折れふすよなよなに松こそうづめみねのしらゆき

定家
鳰のうみやみぎはの外の草木までみるめなぎさの雪の月影

定家
みよし野のみ雪ふりしくさとからはときしもわかぬ有明の空

定家
おいらくは雪のうちにぞ思ひしるとふ人もなく行く人もなし

定家
いたづらに松の雪こそ積るらめ我が踏み分けしあけぼのの山

定家
いそのかみふる野は雪の名なりけりつもる日数を空に任せて

定家
夢かとも里の名のみやのこるらむ雪もあとなきをのの浅茅生

定家
たればかり山路をわけてとひくらむまだ夜は深き雪の景色に

芭蕉忌 鉢叩き 大根 小春 冬日和 帰り花 紅葉散る 落葉 木の葉 木枯らし 時雨 お火焚 短日 冬の日 顔見世 冬の空 水鳥 初雪 初氷 寒さ 冬木立 枯木 冬枯 枯尾花 水仙 
お得区案内図 旅行案内