心ありて風の匂はす園の梅にまず鶯の訪はずやあるべき
花の香に誘はれぬべき身なりせば花のたよりを過ぐさましやは
本つ香の匂へる君が袖なれば花もえならぬ名をや散らさん
花の香を匂はす宿に尋め行かば色に愛づとや人の咎めん