菊鶏頭きり尽しけり御命講 芭蕉
御命講や油のやうな酒五升 芭蕉
上京や月夜しぐる ゝ御妙講 几董
御命講の華のあるじや女形 太祇
佐渡へ行く舟呼びもどせ御命講 子規
お命講かかはりなしや余所の寺 青畝
門前の辛き煮〆や御命講 喜舟
万燈の花に縋りし子供かな 青邨
万燈の花ふるへつゝ山門へ 青邨
山門の上に月あり日蓮忌 青邨
あさがほのまだ咲きやめず御命講 万太郎