和歌と俳句

冬椿

冬椿花はのこらぬここちかな 土芳

冬つばき難波の梅の時分哉 召波

三人かざす火鉢小さし冬椿 みどり女

簇りて堅き蕾や冬椿 風生

一つ咲く冬の椿を切りにけり 風生

又重きポンプとなりぬ冬椿 みどり女

竹藪に散りて仕舞ひぬ冬椿 普羅

寺に生れて経をきらひぬ冬椿 みどり女

石段の数忘れめや冬椿 青邨

葉ごもりに花ひらきをり冬椿 草城

霜焦の花ばかりなり冬椿 草城

墓原へ日は和み居り冬椿 悌二郎

ひよどりに照る葉のしげき冬つばき 麦南

一枝に花一つきり冬椿 鷹女

海の日に少し焦げたる冬椿 虚子

雪かぶる日もありて咲く冬椿 虚子

老父ゐて老姉老妹冬椿 立子

冬椿天地無情にありにけり 鷹女

妻よりも吾が疾く起きて冬椿 波郷

冬椿世をしのぶとにあらねども 万太郎

おん母の恵みか冬の八重椿 秋櫻子

おろかさのかぎりをつくし冬椿 鷹女

見上ぐれば蘂あらはなり冬椿 立子

蘂ごもる息長虻よ冬椿 波郷

ひとりゐる椿の弟子や冬椿 波郷

埼あれば小漁港秘め冬椿 悌二郎

鶴とほく翔けて返らず冬椿 秋櫻子


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