菖蒲葺く

金葉集 秦兼久
おなじくはととのへて葺けあやめ草さみだれたらばもりもこそすれ

金葉集・恋 前斎宮河内
逢ふことのひさしに葺ける菖蒲草ただかりそめのつまとこそみれ

経信
澤水に衛士のおりひくあやめ草きみがうてなにいはひふくらし

式子内親王
今日はまた葺きそへてけり蘆のやの小屋の軒ばもあやめ隙なく

定家
春たちし年もさつきの今日きぬとくもらぬ空にあやめふくなり

定家
けふといへば蓬の若葉かりそへて宮も藁家もあやめふくなり

俊成
難波人あしまのあやめ葦の屋にやがて添へてや今日は葺くらむ

定家
あやめ草ふくや皐月のながきひにしばしをやまぬ軒の玉水

実朝
袖ぬれてけふ葺く宿のあやめ草いづれの沼にたれかひきけむ


いまふきしあやめにくもの工哉 白雄

ほり上てあやめ葺けり草の庵 太祇

菖蒲ふけ浅間の烟しづか也 一茶


人の妻の菖蒲葺くとて楷子哉 子規

明家に菖蒲葺いたる家主哉 子規

温泉の屋根に菖蒲葺くなり有馬山 碧梧桐

菖蒲かけて雀の這入る庇かな 鬼城

声掛けて菖蒲抛葺く翁かな 青畝

そら解のはしなく落す菖蒲かな 青畝

青雲の凝りて霧降る軒菖蒲 秋櫻子

簷菖蒲夕潮さしてうつりけり 秋櫻子

波はしる門あり菖蒲葺にけり 楸邨

ももしきの古き軒端や菖蒲葺く 鷹女

男出て菖蒲葺くなり虹の下 鷹女

菖蒲葺く庇の上に香取かな 茅舎

わが影のはや添ふ菖蒲葺きにけり 汀女

髪を結ふ白き腕や軒菖蒲 汀女

山里や軒の菖蒲に雲ゆきき 虚子

露地の雨葺きたる菖蒲ぬらしふる 万太郎

俄雨やみたる菖蒲葺きにけり 万太郎

菖蒲ふく軒の高さよ彦山の宿 久女

菖蒲葺く庇つづきの湯殿にも 素十

河豚ばかり寄せくる風に菖蒲葺く 普羅

桟橋の先にも菖蒲葺き垂れし 茅舎

道すがら拾ひし菖蒲葺きにけり 波郷

しまひまで焼けのこりたる菖蒲葺く 万太郎

菖蒲葺くこともわすれてゐしものか 楸邨

菖蒲葺く日やここの温泉はこの熱さ 草田男

名物のむかしのあやめ葺きにけり 万太郎

菖蒲葺くすなはち風のわたりけり 万太郎

菖蒲葺く千住は橋にはじまれり 林火

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