卯の花

古歌集
佐伯山卯の花持ちし愛しきが手をし取りてば花は散るとも

万葉集巻十
うぐひすの通ふ垣根の卯の花の憂きことあれや君が来まさぬ

万葉集巻十
卯の花の咲くとはなしにある人に来ひやわたらむ片思にして


後撰集 よみ人しらず
うらめしき君が垣根の卯の花は憂しと見つつも猶たのむかな

後撰集 よみ人しらず
憂きものと思ひしりなば卯の花の咲ける垣根もたづねざらまし

後撰集 よみ人しらず
>時わかず降れる雪かと見るまでに垣根もたわに咲ける卯の花

後撰集 よみ人しらず
白妙ににほふ垣根の卯の花のうくもきてとふ人のなきかな

後撰集 よみ人しらず
時わかず月か雪かと見るまでに垣根のままに咲ける卯の花

拾遺集 よみ人しらす
うの花のさける垣根はみちのくのまがきのしまの浪かとぞ見る

拾遺集 躬恒
神まつる卯月にさける卯の花はしろくもきねかしらけたるかな

拾遺集 貫之
神まつるやどの卯の花白妙のみてくらかとぞあやまたれける

拾遺集 よみ人しらす
山がつのかきねにさける卯の花はたが白妙の衣かけしそ

拾遺集 よみ人しらす
時わかずふれる雪かと見るまでにかきねもたわにさける卯の花

後拾遺集 能宣
卯の花の咲けるあたりは時ならぬ雪ふる里の垣根とぞ見る

後拾遺集 相模
みわたせばなみのしがらみかけてけり卯の花さける玉川の里

後拾遺集 伊勢大輔
卯の花のさけるかきねは白浪の立田の川のゐせきとぞみる

後拾遺集 源道済
雪とのみあやまたれつつ卯の花に冬ごもれりとみゆる山里

好忠
うつぎ原てこらが布をさらせるかと見しは花の咲けるなりけり

金葉集 春宮大夫公実
雪の色をうばひて咲ける卯の花に小野の里人冬ごもりすな

金葉集 匡房
いづれをかわきてとはまし山里の垣根つゞきにさける卯の花

金葉集 源相方朝臣
年をへてかよひなれにし山里の門とふばかり咲ける卯の花

金葉集 江侍従
雪としもまがひもはてじ卯の花は暮るれば月の影かとも見ゆ

金葉集 摂政左大臣忠通
卯の花の咲かぬ垣根はなけれども名に流れたる玉川の里

金葉集 權中納言実行
神山のふもとに咲ける卯の花は誰がしめ結ひし垣根なるらむ

金葉集 大納言経信
賤のめが葦火たく屋も卯の花の咲きしかかればやつれざりけり

俊頼
雪の色ををぬすみて咲ける卯の花はさもてや人にうたがはるらむ

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