旅寝する かたはうらうら 変はれども おなじみやこや 恋ひしかるらむ
君が住む 空こひしくぞ 我は思ふ しのぶみやこも 誰ゆゑぞこは
暮れてゆく そなたの秋や いかならむ このみなとには ふなよそひせり
我もさぞ 思ひよりぬる ゆく秋の ふなよそひせば かち隠さなむ
すててゆく みやこの方の 山にまた いつかむかひて ゆかむとすらむ