秋の草

ことごとに我もしらずよ秋の艸 白雄

晶子
あさましく心と心撃ちあへるさまにしづかになびく秋草

秋草や濡れていろめく籠の中 蛇笏

秋草やふみしだきたる通ひみち 蛇笏

秋草に日日水かへて枕辺に 久女

秋草に影まじはれる大地かな 風生

秋の草全く濡れぬ山の雨 蛇笏

秋草の仏下りや流しけり 青邨

ボート待つあと四五人や秋の草 みどり女

秋草にとられたる手のあたゝかし かな女

秋くさやしばらくは日のさしわたり 万太郎

遠きより晴れ寄る原や秋の草 草城

一廓は市営住宅秋の草 草城

雲仙の秋の草々妹が眼にも 誓子

秋草や、ふるさとちかうきて住めば 山頭火

秋草を生けてひとすぢ葉垂るゝ 立子

秋草や七ツ葉ことにあきらかに 立子

秋草や狐に似たつ熊野犬 淡路女

秋草の多きにつれて人恋し 草田男

秋草をもたらし塞ぐ燈下かな 草田男

朝早や誰ぞ秋草をとりもどる 汀女

秋草に救苦観世音立たせけり かな女

御頬ぬれて優し秋草観世音 かな女

秋草の御浄土なり甘露慈雨 かな女

秋草に大地沈みてゆくおもひ 鷹女

虚子句集置く極北の秋草に 青邨

秋草に遊んでくるるよその犬 汀女

わが足へ如来の御瞳や秋の草 耕衣

鶴降りて秋草くもるところかな 耕衣

大日如来われもうつくし秋の草 耕衣

白秋
虫の音の繁かるかなとしろがねの箸そろへをり苑の秋ぐさ

秋草に礎石十二ありみな光る 楸邨

秋草のすぐ萎るるをもてあそび 汀女

秋草の峠に見しや馬籠宿 たかし

あきくさをごつたにつかね供へけり 万太郎

秋草に昔のひとの娘吾妻佇つ 草田男

秋草に礎石十二ありみな光る 楸邨

秋くさを下げしわが手にさす日かな 万太郎

秋草に歩みをとどむる足袋白き 草城

若き日の校歌くちずさみ秋くさに 草城

秋草をとりてひややか菩提心 蛇笏

秋くさやしばらくは日のさしわたり 万太郎

秋くさを咲かせて塀の高きかな 万太郎

秋くさに芝居みにゆく仕度かな 万太郎

秋草に隠れ隠るる一日かな 波郷

秋草や焼跡は川また運河 波郷

秋草を抜く二房の乳重たし 静塔

秋草に寝れば鶏鳴「タチテユケ」 三鬼

万葉のこころに濡れて秋の草 風生

各々の摘みし秋草一つ壺に 立子

秋草の花こまやかやどの道も 汀女

身に靡き入る秋草を追うだけだ 耕衣

秋草の道の案内もさびしさに 汀女

家中を秋草にせよと抱へ来る 林火

野分 三日月 秋の夜 夜長 花野 秋の草 刈萱 撫子 桔梗 女郎花 藤袴 松虫 竈馬 きりぎりす くつわむし 鉦叩 名月 今日の月 十六夜 蜻蛉 曼珠沙華 鶏頭 雁来紅 秋海棠 竜胆 コスモス 吾亦紅 露草 蕎麦の花 糸瓜 唐辛子 唐黍 木犀 冷やか 秋の水
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