和歌と俳句

寝たる萩や容顔無礼花の顔 芭蕉

萩原や一よはやどせ山のいぬ 芭蕉

一家に遊女も寐たり萩と 芭蕉

ぬれて行や人もおかしきあめの萩 芭蕉

波の間や小貝にまじる萩の塵 芭蕉

小萩ちれますほの小貝小盃 芭蕉

七株の萩の千本や星の秋 芭蕉

しら露もこぼさぬ萩のうねり哉 芭蕉

風色やしどろに植し庭の萩 芭蕉

萩垣にことしの萩の盛りかな 路通

露に染て皆地にかへる萩の花 千代女

小狐の何にむせけむ小萩はら 蕪村

黄昏や萩に鼬の高台寺 蕪村

足もとの秋の朧や萩の花 蕪村

白萩を春わかちとるちぎり哉 蕪村

岡の家に画むしろ織るや萩の花 蕪村

しら萩やいざよひの間を散初る 青蘿

かぜなりやうち返る萩のほの白し 暁台

露ながら手折りてぞ来し萩の花いつか忘れん君が心を 良寛

秋の野の萩の初花咲きにけり尾の上の鹿の聲まちがてに 良寛

夕風になびくや園の萩が花なほも今宵の月にかざさん 良寛

萩が花今盛なりひさがたの雨は降るとも散らまくはゆめ 良寛

散りぬらば惜しくもあるか萩の花今宵の月にかざして行かん 良寛