和歌と俳句

曼珠沙華 彼岸花

p id="s23-24">雲ながれ野は曼珠沙華咲く頃か 楸邨

遠童曼珠沙華持つ身光りて 楸邨

切通し暮れつゝせまる曼珠沙華 秋櫻子

曼珠沙華あらしが残す瀬の濁り 秋櫻子

まんじゆさげばかりの旅の落ちつかず 林火

卒然と想起して野の曼珠沙華 風生

曼珠沙華日焼けて網を肩にせる 秋櫻子

曼珠沙華町へと畷塗りつぶし 青畝

しびとばな生けて花買ふこともなし 草城

かゆき夏果てぬすつくと曼珠沙華 三鬼

登り路をつゞる曼珠沙華遙かなり 秋櫻子

唐様の大寺にして曼珠沙華 上村占魚

大曼珠沙華唐招提寺境内に 上村占魚

咳けば目に曼珠沙華来てそこに燃え 楸邨

瀬をくぐりふたたび曼珠沙華が浮く 多佳子

曼珠沙華咲きそめし紅ほのかにて 蛇笏

眼帯の内なる眼にも曼珠沙華 三鬼

曼珠沙華「末期の眼」こそ燃ゆる筈を 草田男

曼珠沙華佛は首失はれ 青畝

露明き小野の饗宴曼珠沙華 蛇笏

淡彩の聖観世音曼珠沙華 青畝

揺れていし岩間の曼珠沙華折らる 三鬼

まんじゆさげ暮れてそのさきもう見えぬ 林火