枇杷 びわ

枇杷のさね道の行衛やしゆろの帚 言水

なつかしし雅く成し枇杷の味 土芳


廐戸にかた枝さし掩ふ枇杷の木の實のつばらかに目につく日頃

白秋
枇杷の木に黄なる枇杷の實かがやくとわれ驚きて飛びくつがへる

白秋
枇杷の實をかろくおとせば吾弟らが麦藁帽にうけてけるかな

高僧も爺でおはしぬ枇杷を食す 虚子

飼猿を熱愛す枇杷のあるじかな 蛇笏

枇杷の核の沁み拡がれる白紙哉 泊雲

千樫
海にむきて高き斜面の枇杷の山枇杷をもぎゐるこゑきこゆなり

枇杷を食ふ腕あらはに病婦かな 爽雨

一笊の枇杷も盛る住み残る軒を並べ 碧梧桐

枇杷の鈴四五枚の葉に立据はり 泊雲

枇杷積んだ馬が通りぬ屋敷内 みどり女

歯にしみる冷たき枇杷や山の茶屋 立子

庵主の茶碗のよこの枇杷二つ 立子

降り歇まぬ雨雲低し枇杷熟れる 久女

わがもいで愛づる初枇杷葉敷けり 久女

わがもいで贈る初枇杷葉敷けり 久女

枇杷の臍しん黒くして薄緑 石鼎

枇杷の柄の茶のびろうどに木菟や来む 石鼎

枇杷実る大海の轟くところにて かな女

地の籠に枇杷採りあふれなほ運ばる 多佳子

枇杷のもと農婦とあつき枇杷すする 多佳子

群燕に紀伊路の田居は枇杷熟るる 蛇笏

ハンケチに雫をうけて枇杷すする 虚子

枇杷を食ぶ完き閑を得んとなし 汀女

枇杷熟れて錢こぼすほどバス揺れて 汀女

枇杷の実の上白みして熟れにけり 石鼎

枇杷買ふて舷梯のぼる夜の雨 多佳子

枇杷買ひて夜の深さに枇杷匂ふ 汀女

枇杷を食むぽろりぽろりと種子二つ 立子

枝にあるをとめの脚や枇杷をもぐ 多佳子

枇杷を吸ふをとめまぶしき顔をする 多佳子

枇杷甘し満水の池ところどころ 耕衣

零落や大手ひろげて枇杷実る 静塔

枇杷の種赤く吐き出す基地の階 不死男

カンバスに枇杷の絵枇杷は卓に朽ち 爽雨

かの泥の意のままに枇杷滴るや 耕衣

青峡の中に一樹の枇杷の鈴 風生

熟るる枇杷一年永く短かかり 悌二郎

枇杷啜る双手に血色戻りけり 波郷

枇杷啜る妻を見てをり共に生きん 波郷

枇杷をもぐ遠州灘は空に鳴り 爽雨

古町を旅の大づれ枇杷熟るる 爽雨

茴香の花 紅の花 十薬 萱草の花 瓜の花 梅雨 梅雨空 梅雨雲 梅雨晴 梅雨夕焼 梅雨の月 五月雨 蝸牛 雨蛙 さくらんぼ  青梅 枇杷 早苗 田植え 鵜飼 葭切 翡翠 蚊帳 蚊遣 青嵐 風薫る ほととぎす 閑古鳥 夏木立 茂り 夏野 夏草 昼顔 暑さ 青簾 籐椅子 百合 月見草 合歓の花 夾竹桃 青田 雲の峰 夕立
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