阿部みどり女

秋風や石積んだ馬動かざる

町中を雑音を沈めて秋の川

戸一枚刈田に開けてかまど焚く

食卓にまたゝくや夜長の小蝋燭

灯を消すや障子の裾に及ぶ

友は立ちて我は屈みて月の門

戻り見れば小桶に月の供草

縁の鏡にぺたりと坐して残暑人

かき合はす襟美しき風の

日にかざす指環きらめきし菊の庭

夜の卓や光りあつめて林檎あり

秋雨や小柄杓握る手くらがり

秋の日や姉妹異なる髪の影

淋しさや筒よりぬけしにこそ

糸瓜忌や女三人碑のうしろまへ

晩秋の紫苑の風にすがる虫

此所早く落葉被りぬ秋の宮

走馬燈句会の母に長き留守

ぽつぽつと野分に灯る茶屋淋し

秋風やしばしば頬に釣しぶき

やがて気づく菊の小雨や秋袷

墓掃いて昼にかゝりぬ鵙の寺

秋の灯や雨の茶店の早じまひ

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