俳句案内

篠原鳳作

廻礼も跣足のままや琉球女

正月も常のはだしや琉球女

春雨傘さして馬上や琉球女

城内に機音たかき遅日かな

浜木綿に流人の墓の小ささよ

ガチャガチャの鳴く夜を以てクリスマス

青空に飽きて向日葵垂れにけり

大空に風を裂きゐる冬木あり

ふるぼけしセロ一丁の僕の冬

枕辺に苺咲かせてみごもりぬ

向日葵の日を奪はんと雲走る

満天の星に旅ゆくマストあり

しんしんと肺碧きまで海のたび

幾日はも青うなばらの円心に

月光のおもたからずや長き髪

紺青の空と触れゐて日向ぼこ

手に足に青空染むと日向ぼこ

青空ゆ下り来し顔が梅干はめり

昇降機吸はれゆきたる坑にほふ

あぢさゐの花より懈くみごもりぬ

あぢさゐの毬より侏儒よ駆けて出よ

日輪をこぼるる蜂の芥子にあり

向日葵の黄に堪へがたく雉つるむ

行く秋の噴煙そらにほしいまま

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