廻礼も跣足のままや琉球女
正月も常のはだしや琉球女
春雨傘さして馬上や琉球女
城内に機音たかき遅日かな
浜木綿に流人の墓の小ささよ
ガチャガチャの鳴く夜を以てクリスマス
青空に飽きて向日葵垂れにけり
大空に風を裂きゐる冬木あり
ふるぼけしセロ一丁の僕の冬
枕辺に苺咲かせてみごもりぬ
向日葵の日を奪はんと雲走る
満天の星に旅ゆくマストあり
しんしんと肺碧きまで海のたび
幾日はも青うなばらの円心に
月光のおもたからずや長き髪
紺青の空と触れゐて日向ぼこ
手に足に青空染むと日向ぼこ
青空ゆ下り来し顔が梅干はめり
昇降機吸はれゆきたる坑にほふ
あぢさゐの花より懈くみごもりぬ
あぢさゐの毬より侏儒よ駆けて出よ
日輪をこぼるる蜂の芥子にあり
向日葵の黄に堪へがたく雉つるむ
行く秋の噴煙そらにほしいまま