7月17日から24日、京都市東山区祇園町、八坂神社の祭り。正式には祇園御霊会。祇園祭は、全国にあり、同じころ、博多祇園山笠、小倉祇園太鼓も行われる。 祇園会は平安時代の初期、清和天皇の貞観11年(西暦869年)、疫病・天災退散のため、神泉苑で御霊会を行ったのが始まりと伝えられている。
月鉾や兒の額の薄粧 曾良
祇園會や真葛原の風かほる 蕪村
ぎおん会や僧の訪よる梶が許 蕪村
かしこくも鞨鼓学びぬ鉾の児 召波
祇園会に曳や手摩ヅ乳あしなづち 召波
鉾処々にゆふ風そよぐ囃子哉 太祇
祇園会や錦の上に京の月 子規
祇園会や二階に顔のうづ高き 子規
ゆくもまたかへるも祇園囃子の中 多佳子
われもまたゆきてまぎれん祇園囃子の中
髪白く笛息ふかきまつりびと
鉾囃子高く暗きに笛吹く群れ
祭笛吹とき男佳かりける
祭笛うしろ姿のひた吹ける
白炎天鉾の切尖深く許し 多佳子
太鼓の音とびだす祇園囃子より
鉾の稚児袖あげ舞ひて衣装勝ち
炎天の眼に漲りて鉾の紅
地車止り祗園囃子のとどこほる
鉾曲る前輪ぎぎと梃子を噛み
鉾過ぎし炎天架線工夫吊り
帰り山車走せて徒足脛揃ひ
南北の夜の通風に祇園囃子 誓子
高鉾に揺れつつ笛を吹きやめず
長刀鉾刃に空を截りすすむ
ぎしぎしと船鉾軋む陸行きて
地を歩く鉾の高きにゐし人等
鉾下りて歩み来れる稚児に会ふ
紫の裾濃の几帳祇園祭 誓子
鉾にゐて稚児の眼あらぬ方を見る
船鉾の黒塗の舵水を切る
舟鉾の螺鈿の梶があらはれぬ 静塔