日まはりの花心がちに大いなり 子規
葉をかむりつつ向日葵の廻りをり 虚子
日天やくらくらすなる大向日葵 亞浪
向日葵や日ざかりの機械休ませてある 山頭火
向日葵の月に遊ぶや漁師達 普羅
向日葵もなべて影もつ月夜かな 水巴
日を追はぬ大向日葵となりにけり しづの女
ひまはりのたかだか咲ける憎きかな 万太郎
向日葵の空かがやけり波の群 秋櫻子
向日葵に馳せくる波の礁を超ゆ 秋櫻子
向日葵にたぎちて帰る波の列 秋櫻子
向日葵にとほき紺青の波の列 秋櫻子
向日葵が咲くのみ運河廃るるか 秋櫻子
向日葵に天よりあつき光来る 多佳子
向日葵は火照りはげしく昏てれゐる 多佳子
ひまはりの昏れて玩具の駅がある 鷹女
向日葵を剪るみほとけの花ならず 鷹女
縋らむとして向日葵もかなしき花 鷹女
向日葵の大輪切つてきのふなし 鷹女
向日葵の一茎がくと陽に離る 鷹女
星出でてより向日葵は天の皿 鷹女
たまたまの日も向日葵の失へる 汀女
高原の向日葵の影われらの影 三鬼
向日葵は連山の丈空へ抽く 草田男
山の陽は木と水の友向日葵澄む 草田男
向日葵や戦場よりの文一行 草田男
向日葵に澄む即興の子を守る唄 草田男
小向日葵わが広額に納まるらん 草田男
向日葵やガード都の門をなす 草田男
向日葵は連山の丈空へ抽く 草田男
山の陽は木と水の友向日葵澄む 草田男
日まはりや永歎きしてうとまるる 草田男
われら栖む家か向日葵夜に立てり 誓子
向日葵立つ方位未確の山の上 誓子
向日葵の蓋を見るとき海消えし 不器男
向日葵や一本の径陰山へ 楸邨
きのふわが夢のかけらの小向日葵 楸邨
わだつみの辺に向日葵の黄ぞ沸きし 鳳作
山畑に向日葵咲きて山よ濃し たかし
向日葵にひたむきの顔近づき来 波郷
向日葵や咲く前に葉の影し合ひ 波郷