初袷なくて寂しき帰省かな 龍之介
諸共に帰省すれども相逢はず 虚子
月見草萎れし門に帰省せり 普羅
首なげて帰省子弱はる日中かな 蛇笏
帰省子にその夜の故国花幽き 蛇笏
帰省するふるさとみちの夜市かな 蛇笏
首なげて帰省子弱る日中かな 蛇笏
帰省子にその夜の故園花幽き 蛇笏
帰省子に夜々に月あり川堤 秋櫻子
なつかしや帰省の馬車に山の蝶 秋櫻子
桑の葉の照るに堪へゆく帰省かな 秋櫻子
やうやくに倦みし帰省や青葡萄 秋櫻子
黍を吹く風に帰省の夜々の夢
水打つて暮れゐる街に帰省かな 素十
釣橋やこたび帰省の子に躍る 青畝
果樹の幹苔厚かりし帰省かな 草田男
帰省子のせて午前十時の馬戻る 草田男
馬鈴薯の花もうれしき帰省かな 草城