和歌と俳句

尾崎放哉

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風邪の神覗く障子の穴目かな

日傘さす人に栄えある渡船かな

雪よけの長き廂や蚊喰鳥

なくや草の中なる力石

蛍とぶ門が嬉しき帰省かな

鶏頭や犬の喧嘩に棒ちぎり

路傍のはやらぬ神も恵方哉

焼印や金剛杖に立てる春

釣堀に傘の雫や春の雨

一里来て疲るゝ足や女郎花

掘るは愚也金掘るは尚愚也