俳句案内 夏の季語

百日紅 さるすべり ひゃくじっこう

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ダリア
向日葵
凌霄花
虎杖の花

百日紅

さかづきや百日紅にかほの照 支考

こもらばや百日紅のちる日迄 支考

散ば咲ちればさきして百日紅 千代女

明日もあるに百日紅の暮れをしみ 千代女

百日紅浮世は熱きものと知りぬ 漱石

杉垣に昼をこぼれて百日紅 漱石

武者窓は簾下して百日紅 龍之介

武家屋敷めきて宿屋や百日紅 虚子

日除して百日紅を隠しけり 鬼城

百日紅地より分れて二幹に 風生

百日紅咲く世に朽ちし伽藍かな 蛇笏

少女倚る幹かゞやかに百日紅 麦南

まろび寝や簷のあはひに百日紅 秋櫻子

朝雲の故なくかなし百日紅 秋櫻子

関址は役宅残る百日紅 悌二郎

百日紅われら初老のさわやかに 鷹女

五十の手習百日紅の咲く間は 鷹女

いつの世も祷りは切や百日紅 汀女

阿蘇古町昼しんかんと百日紅 汀女

百日紅乙女の一身またたく間に 草田男

百日紅ラヂオのほかに声もなし 草田男

百日紅父の遺せし母ぞ棲む 草田男

百日を白さるすべり保し得んや 草田男

百日紅出征の花火突と鳴り 不死男

乳子ほのと立ちて新し百日紅 不死男

夕栄にこぼるる花やさるすべり 草城

百日紅あかるきもとに流人もふ 林火

百日紅この叔父死せば来ぬ家か 林火

百日紅片手頬にあて妻睡る 楸邨

百日紅暦数秋を算へつつ たかし

百日紅ごくごく水を呑むばかり 波郷

女来と帯纏き出づる百日紅 波郷

百日紅心つまづき声からび 波郷

さるすべり近づかず道曲りけり 波郷

涛音のある日なき日やさるすべり 波郷

百日紅ちりては咲くや死にもせず 波郷

百日紅深息しては稿をつぐ 波郷

あかねさす日の入りがたの百日紅くれなゐ深く萎れたり見ゆ 赤彦

子どもらが鬼ごとをして去りしより日ぐれに遠しさるすべりの花 赤彦

はつはつに咲きふふみつつあしびきの暴風にゆるる百日紅の花 茂吉

提げし氷を置きて百日紅燃えたつかげにひたなげくなれ 吉野秀雄

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