飯田蛇笏

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兒を抱いて尼うつくしき靈祭

山岨をうつろふ雲に熟す

みのり雲遠ざかる渓の音

山墓に午後もうるほふ曼珠沙華

雨の日も茎並みそろふ曼珠沙華

山水に竜胆涵り風雨やむ

風吹いてはやき瀬翳の石たたき

月祭る燈のともしくて深山住

大陸にわが書を贈る秋の風

機影ゆく秋闌のうろこ雲

かりくらに鳶ひるがへる焚火かな

地獄絵をたたへて師走祝祭日

うすやみに街角月を得し師走

しもつきや大瀬にうかぶ詣船

櫨をとる子の舟泛ぶ初冬かな

ふりやみて巌になじむたまあられ

凍雪の籬に月の嵐かな

鵲の巣に白嶽の嶮かすむなし

白嶽は普陀落にして春の風

鵲は樹に園啓蟄の光りあり

柳萌え温室の花より淡かりき

十字路の花祭こそ王府の地

白象に稚兒は金色花まつり

春さむき身の日輪にあたたかき

たちまちに夜は冴返る國さかひ

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